春の嘉例川



ああ寒いなどと言っていたのは昨日だったか、桜前線は北上。鹿児島の桜は満開を迎えている。
木造駅舎で有名な肥薩線嘉例川駅にも春がやって来た。




2014/3/27 嘉例川にて

夜桜バルブは後追いがいい。ヘッドライトが落ち着いた雰囲気を崩してしまうからだ。LED照明が鬱陶しいが、まずまずのカットとなった。
1分も無いくらいの停車時間であったが乗客はいたのだろうか?吉松行きの最終列車は静かに発車する。




2014/3/27 嘉例川にて

霧島温泉で上写真の列車と離合した隼人行きの最終列車。
ミラーの影は致し方ないが、駅舎の反対側にも咲く、桜並木と絡めて撮影。こちらは8分咲き程度だろう。




2014/3/27 嘉例川にて

本命のななつ星。23時前になって霧が出始め、少し霞んだような画になってしまった。車内の照明は消えてなかなか幻想的である。
5分という短い停車時間で、これというカットを抑えることができなかった。来年の課題である。





K-66



東急の5000系電車は1954年から5年間で105両が製造され、フォレストグリーンの車体色から青ガエルの愛称で親しまれてきた。渋谷駅前に展示されているのは、この形式のトップナンバーだ。
車両の構造が単純なために、東急線から引退してもなお地方私鉄へ多くが譲渡される。

しかし形式の生誕から60年が経った2014年、未だ現役で活躍しているのは熊本電鉄のみとなってしまった。





2014/3/24 北熊本にて

在籍する2両のうちの5101Aはテレビアニメ"ケロロ軍曹"とのコラボによりラッピングが施され、より一層の愛嬌が増した姿で北熊本-上熊本間を往復している。駅のホームは必要最低限の設備、電柱は木製、沿線の踏切は昔ながらの釣鐘タイプで、車齢50年を超す5000系に風景が馴染んでいた。


短時間の訪問ではあったが、地方私鉄に大きな魅力を感じてしまった。次回こそ、見て乗って撮って楽しみたいと思う。



深夜の大仕事



鉄道・運輸機構が開発研究中の軌間可変電車ことフリーゲージトレインの3次車の陸送が行われた。


夕方ごろ、車両の陸揚げが済んだ熊本港に到着し敷地内からの撮影許可を求めたが、残念ながら事前に予約のある報道関係者のみとのことであった。

日付が変わると関係車両が往来し慌ただしくなる。0時半前、とうとう中間車が運び出され陸送ミッションが始まった。
出発地点は露出が乏しくイマイチな画に。





2014/3/25 国道3号線

港からの一本道が国道3号線に突き当たり、1つ目の難関が直角に曲がらなければならない交差点だ。車線いっぱいを使い、さらに新幹線が履くラジコン式の台車も駆使して曲がりきる。


次の先頭車両も同じ場所で撮影した。





2014/3/25 国道3号線

交差点を曲がり終え、ゆっくりと加速する4号車。



2014/3/25  熊本総合車両所前

車両所前の交差点を曲がり、搬入完了。撮影は先頭車を中心に行ったが、1・4号車の前に中間車2両がそれぞれ運ばれている。
これにて計4両の陸送ミッションは終了となった。





2014/3/25 熊本車両所付近

フェンスと垣根に阻まれ接近戦は困難だったため、付近の陸橋からバルブを試みる。
10秒間の解放だったが国道を走るトラックや階段を上る人などの揺れによるブレ、暗すぎてピントが合わないなど非常にハイレベルな撮影ではあったが満足な結果を残せた。


この車両は、新八代駅で再敷設中の実験線で4月より試験を開始する模様だ。
車体色は、ゴールドにレッドのツートンカラー。次回は日中に撮ってみたい品の良い被写体だ。


Welcome



キュナード・ラインが運航するクイーンエリザベス(Queen Elizabeth)は2010年の処女航海を経て初めて日本へとやって来た。しかも初寄港が鹿児島、マリンポート鹿児島である。
パプアニューギニアのニューブリテン島に位置するラバウル港を出港し、鹿児島に到着。

撮影にあたっては、陽当たりのことも考え15時ごろに到着したが駐車場はいっぱいだった。




2014/3/15 マリンポート鹿児島にて

豪華客船を見たのはいつぶりだろうか?巨大なビルを思わせるが、とても美しい。




2014/3/15 マリンポート鹿児島にて

日本国旗や県旗のほか船籍のあるイギリスの国旗などが見れるのは観光客船ならではである。





残念ながら、この港は工事中である。駐車スペースは完成しているが、公園の設備などは未完成。
建機が目についたため絡めて撮影。建設中のマンションのように見える。




2014/3/15 錦江湾にて

反対側へまわって船舶全体を撮影。
陽が傾きかけ、とてもいい色が出始める。目論見通りだ。





ガスりはあるが、終日いい天気。背景の桜島はもう少しくっきり見えてほしい。
ここで会ったおっちゃん曰く、朝方に桜島は大きく噴煙を上げたとのこと。そのカットも撮りたかった。





太く低い汽笛は鹿児島湾に響き渡る。
夕日に照らされ次の寄港地、横浜へと向かう。


地元で俯瞰



伊集院には"城山公園"という山頂に見晴らしの良い展望台のある公園がある。鹿児島市内にある地名"しろやま"と読み間違いが多いが"じょうやま"と読む。
きつい坂道を自転車を押して上り、階段を三脚を担いで上り、展望台の最上階までの階段を上り切れば俯瞰ポイントに到着だ。




2014/3/11 伊集院にて

天気が良く、空気が澄み、陽の当たるこの時期が夕方の貨物列車を俯瞰撮影するのに適している。
山に囲まれた盆地で、スーパーやホームセンター、マンションといった様々な建物が建つ中心にあるのが伊集院駅。背後の桜島が噴煙を上げる中、貨物列車は静かに駅を通過する。




2014/3/11 伊集院にて

後続の415系は縦構図でシャッターを切った。澄んだ青空を強調でき、お気に入りの写真となった。


記事を作成中に空を見上げると満天の星空が浮かぶ。東日本大震災から3年経った3月11日の鹿児島は一日中、快晴だった。


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